今日は美味しい紅茶をいれるための「お湯」のオハナシ。
美味しい紅茶をいれるのに使う「お湯」。
「どんなお湯」がいいと思いますか?
「紅茶に使うお湯はグラグラの熱湯がいいんでしょ?」
「なんなら、沸かせば沸かすほどいいんちゃうのん?」
なーーーんて思ったそこのアナタ!
それ・・・(はい、ご一緒に)
合っているけど大間違いです。
美味しい紅茶をいれる、つまり抽出するためのお湯に必要なコトは2つあります。
まず1つ目は、空気。
ジャンピング って聞いたコト、ありますか?
茶葉をお湯で抽出する際に起こる、茶葉の上下運動をそう呼びます。
この上下運動、もちろん茶葉が自発的にジャンプしているワケではありません。(当たり前)
熱の対流によって茶葉がティーポットの中で上がったり下がったりするんです。
「ジャンピング」するコトで、茶葉それぞれがあますところなくお湯に触れ、抽出が進みます。
つまり、茶葉にしてみたら(あ、茶葉の立場に立って読んでください)
自分の実力(=美味しさ)をあますところなく発揮するためには「ジャンピングしたい」んです。
そしてこの「ジャンピング」がうまいコトいくためには、お湯の中に空気が十分に含まれている必要があります。
だから、「空気」は美味しい紅茶には不可欠なんです。
2つ目は、沸騰したお湯であるコト。
茶葉を「ジャンピング」させるためには「空気」だけでは不十分。
しっかりと沸騰したお湯、きちんと沸いた熱湯である必要があります。
冒頭の「合っているけど大間違い」に戻ります。
「紅茶に使うお湯はグラグラの熱湯がいいんでしょ?」
→はい、ココまではあっています。
「なんなら、沸かせば沸かすほどいいんちゃうのん?」
→でも、ココからがいただけません。
水の沸点は100℃ですよね。そして、100℃からはあがらない。
100℃に到達してからも沸かし続けたらどうなるでしょう。
そう、沸きっぱなしです。
水面は、グラグラボコボコ、大きな泡が発生してははじけている状態。
この泡は空気ですよね。
つまりはじけるたびに、空気がお湯から逃げていってしまっているんです。
というワケで「沸かすほどよい」は ✖ なんです。
まとめると、美味しい紅茶をいれるために必要なのは
汲みたての水道水を使い、完全に沸騰した沸かしたてのお湯 になります。
・・・あれ?
条件増えましたね(笑)そう、「汲みたての水道水」ってのが。
長くなりましたので、続きは次の記事で。