今回のトップ写真は
コチラの記事で話題にあげたティーメジャー。
特に使いやすいのは上の二本ですが、いろんなカタチがあるのも楽しいのでついつい集めてしまう紅茶屋ゴコロ。
こういう、紅茶周りの小道具のコトを、「ティーアクセサリー」と言います。
言い方もなんだかステキ♡
500~2,000円くらいの価格帯で手に入りますので、ぜひ1本はお持ちください。
ティーメジャーだけは絶対いるから。
で、今日の本題。
「one for pot(ポットのための一杯)」って聞いたコトありますか?
ポットに茶葉を入れる時には、(人数+1)杯分の茶葉をいれましょう。
なぜなら「あなたの分、私の分、そしてポットの分」だから、みたいなコトを指します。
イギリスでは、one for potは当たり前になされるコトです。
テレビCMや新聞のコラムにも取り上げられたりもしたようなので、
その記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コレもね・・・
(という書き出しでお察しかもしれませんが)
はい。ご一緒に。
合っているけど間違っています♡
先ほど、「イギリスでは当たり前」と書きました。
イギリスの水は、硬水です。
どのくらいって、ロンドンの水ってば「super extremely hard」と言われるほどらしいですわよ奥さま。
硬水は天然のミネラル分を多く含む水で、例えばダイエットなどには効果的。
ただ、対紅茶となると、一つ問題が出てきます。
硬水に豊富に含まれるカルシウムは、紅茶が美味しく抽出されるのをブロックする性質があります。
↑問題、と書いたのはコレです。
紅茶としては(あ、紅茶側の立場に立って読んでください)
せっかく美味しく抽出される気満々なのに、お湯の方が全力でブロックしてくるんですよ。
紅茶にしてみたら、もっとできたのになー・・という状況です。
そのため、人数分+一杯にするコトで強制的に味や香りを出していこう、というのが「one for pot」です。
一方、日本の水は・・・そう、軟水です。
カルシウムも含んではいますが硬水の比ではなく、紅茶の味も香りも素直に出してくれます。
つまり、「one for pot」は必要ないんです。
と言うかむしろ、
6人分以上をいっぺんにいれる場合には(人数分-1)杯で十分。
レッスンでこの話をすると、
「実は私、今までone for potしてました。で、しっぶいなーって思ってたんです。でもコレが本場の味だから・・・て思っててね(苦笑)」
という方が何人かいらっしゃいます。
そう。
日本でone for potしちゃうと、味も香りも出すぎてしまうんですよね(;'∀')
ご注意を☆
*まとめ*
「one for pot」は硬水の地域で美味しい紅茶を飲むための工夫。そしてステキな言葉。
だけど、軟水の日本では必要がない。