ゴールデンドロップ、てどれ?

 

「ゴールデンドロップ」ってご存知ですか?

 

 

ゴールデンドロップとは紅茶をいれる際の最後の一滴のことで

昔から、ゴールデンドロップまで逃さずいれるのがよい、とされています。

 

 

なぜか。

 

紅茶は(ほかのお茶もそうですけど)

ポットからカップに注いでいる間にもポットの中では抽出が続いています。

 

まず、その状態をイメージしてください。

 

つまり、最初に注いだ紅茶よりも終わりに近づけば近づくほど、

濃度の濃いい紅茶になっていきますよね。

 

 

その最後の一滴≒一番美味しい

 

というワケ。

 

ココで気になってくるのが

「最後の一滴ってどれよ」問題

 

レッスンでは

「絞り出すのではなく、ポットを振って自然に出せる最後の一滴というイメージで」

とお伝えしています。

 

 

なぜか。

 

「絞り出さないと出ないような紅茶は、必要なかった苦味やえぐみだから」

です。

 

ここで言う「絞り出す」は

茶こしに出てきた茶葉をぎゅうぎゅうして紅茶を絞り出す、をイメージしてください。

 

紅茶は、

正しい手順でいれてあげれば抽出中に十分その実力を発揮して美味しく出てくれています。

 

茶葉をぎゅうぎゅうしないと出てこないような液体は、出なくてもよかったモノ

つまり、必要なかった苦味やえぐみを含んでいるモノ、となります。

 

そっとしといたってください。(抽出後の茶葉を)

 

ちなみに。

 

ポットの口が葉でつまってしまうと

最後の一滴どころか、もっと多くの紅茶が出にくくなってしまうので

「・・・もうおしまいかな?」と思っても、一応、ポットの中身のチェックをしてみてください。

それで万一、まだ紅茶が残っていたら

口の外側から細長いもの(お箸とか竹串とか)を

挿し入れて道を作ってあげたら最後まで出すことができます。

 

 

ちなみにちなみに。

 

ティーバッグ紅茶の場合も同様です。

always*alwaysでは、抽出後のティーバッグは

「サブサブしたりぎゅうぎゅうしたりせずにそっと引き上げる」

とお伝えしています。

 

この、「そっと」引き上げた時に

自然に落ちる雫、まででOKです。

(だからって、ずーーーっと待ち続ける必要はない)

振りたかったら(言い方)引き上げた後に振ってもいいと思いますが、

そんなにこだわらなくてもいいです。

 

ここまでゴールデンドロップについて書いてきましたが・・・

私、思うんですよ。

 

「ゴールデンドロップより、そこに至るまでのいれ方の方が大事やわ」

 

って。(身もふたもないですけど。あは。)

 

 

紅茶は、正しい手順でいれてあげたら、それだけで十分美味しいんです。

 

だから、なんとしてもゴールデンドロップをっっっっ

と躍起になる必要は当然ないんです。

 

 

でも、知識として知っていても邪魔ではないでしょ?

 

例えば一人でお茶を飲むときに

「・・・あ、今日はゴールデンドロップまではいったかな?」

とちょっとウキウキする、とか

 

誰かにお茶をいれてあげる時に

「最後の一滴にコトをゴールデンドロップ、って言って美味しいらしいよ~。

今日のゴールデンドロップは誰のカップに入ったかなー」

なんて言ってちょっと盛り上がる、とか

 

そんな

紅茶を楽しむエッセンス、くらいに捉えてもらったらいいのかな、と思っています。

 

 

さてさて。

今夜の紅茶はゴールデンドロップまではいるかしら。